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入ってくるもの、出ていくもの

私は職業柄どうやって体重を維持しているのかと聞かれます。

ビジネスにおける利益もダイエットと似ています。入ってくるもの、出ていくもののバランスによって決まるということです。

利益 = 売上 – 費用

ですが、

売上は

顧客単価 x 顧客数

で決まります。

本来は顧客獲得コストや、顧客原価などもっと細かい変数で考えていかなくてはなりませんが、今は単純に考えましょう。顧客単価のお話はまた機会があれば。ここからまた、さらにマーケティングにも繋がっていきます。

利益 =(顧客単価 x 顧客数)- 費用

ですので、利益を増やすには顧客単価を上げる、顧客数を増やす、費用を減らす、の最低どれかを達成しなくてはなりません。このバランスは戦略によってまちまちです。しかし、単純に入ってくるものと出ていくものだけを考えるわけにはいきません。

無理なダイエットは体を壊します。反動もあります。私も何度かサウナで倒れたことがあるんですが、あれがまたサウナにずっと入っていると汗の出る量がだんだん減ってくるんです。本なんて持って入った日には本がふにゃふにゃになります。最近は昔ほど頑張って減らす必要もなくなり、現状維持しておけばいいので楽にはなったのですが、年を取るとやはり代謝が落ちます。一時期48キロくらいだったのが、今は52キロくらいになってしまいました。

同様に無理な経費削減、無理な売上目標も長くは続かないでしょう。ダイエットもそうですが、筋肉を付けて代謝のよい体を作り根本から変えていくことで、出ていくものを効率よく出すことが出来ます。入ってくるものも、どうせなら太らない割にお腹の膨れるもの、組み合わせを食べるとよいでしょう。一時期の特需や無理な経費削減ではなく、ビジネスでも同様に先にも続く根本的な所から変えていくことが必要です。

入ってくるもの(売上)、出ていくもの(費用)を効率よくする仕組み作りが重要となります。顧客単価 x 顧客数 が売上ですが、これも2つの変数のバランスによって決まります。値段を安くして顧客数を上げるのも手ですが、これでは数をこなす仕組みが必要となります。逆に顧客単価を上げることも重要ですが、単価を上げることにより顧客数が減る可能性があります。今度は価格弾力性という経済学の考え方が関連してきます。ここでは詳しくは書けませんが、確かな戦略が必要となります。

経費削減、とよく聞きますが、出る方を抑えるよりも本来入る方を増やした方が同じ利益でも好ましいことが多いのが現実です。ただ、もちろん売上を伸ばすというのは簡単なことではありません。その方法についてはまた機会があればしたいと思います。

そして、この考え方は家計にも重要です。切り詰めて出る方を抑えて生活するのもよいですが、スキルアップなどで収入増を狙い入る方を増やすことが大切となります。

この話だけで、上記にも述べた、マーケティング、価格弾力性や費用とは何か、永続を目指すサステイナビリティー、ビジネスモデル、お金を使って将来の売上に貢献する資産の考え方などいくらでも拡大して話が膨らんでいってしまいます。

本日はとりあえずここまでで。

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